アメリカ臨床研修入門 

米国麻酔科レジデント志願
-USMLEStep1&2合格まで-
Isuta Nishio, M.D. 


From HongKong to Pittsburgh

カナダのEEの効力は試験に合格してから5年間でなくなって
しまいます。香港で知り合った先生の勧めもあり、私もこれ
までの努力を無駄にしたくなかったので、USMLEを受けること
にしました。Step2用の準備はEE受験の時と全く同様でしたが、
Step1のために新たに参考書を買い集めました。中でも
Biochemistry, Microbiology & Immunologyには力を注ぎました。

Friedman; Biochemistry(Little Brown)
Examination Board Review; Medical Microbiology & Immunology
(Appleton &Lange)
は大変役に立ちました。

これに加え、
Review of Medical Physiololgy(Appleton&Lange)
Clinical Neuroanatomy made ridiculously simple(MedMaster Inc.)
Clinical Anatomy made ridiculously simple(MedMaster Inc.)
Oklahoma Note; Pharmacology and Pathology
のめぼしいところには目を通しました。
また練習問題にはReview for the USMLE Step2(Appleton&Lange),
NMSのReview for USMLE Step1(William & Wilkins)
を使いました。後者の著者は偶然にも私がピッツバーグに留学して
いた時に出入りしていた研究室のボスでした。
先に受けたStep2の始めのセッションで時間配分を間違い、というか
USMLEでの御法度を冒してしまいました。問題半ばで考え込んで
しまい、最後の十数題を残して時間が無くなってしまったのです。
これはしばしば知っているけど出てこない、もう少しで思い出せ
そう、という時にしばしば陥りがちですがこれにうっかり時間を
費やすと180分180問は不可能です。まだ1/4が終わっただけと自ら
慰め、気を取り直しました。その後はぺースにも慣れ無事合格
することができました。
後から振り返ってみるとStep1より先にStep2を先に受験して
よかったと思います。
Step1は基礎系問題でStep1-3の中で難しいといわれますが、
実際にはその多くは臨床に絡めた問題で純粋な基礎の問題は
極めて少なかったように思います。そのおかげで思ったより
良い点が取れたと考えています。behavioral scienceは範囲
もはっきりせずstep1の科目の中でも勉強しづらいとの声を聞
きます。Behavioral science for the Boards; Concise review
for USMLE Step1(MedMasters)という薄ぺらい本を買いました
が確かに私にはとても通して読める代物ではありませんでした。
結論から言えばstep2用のPsychiatry,Biostatisticsの勉強で
十分おつりが来ると思いました。
受験勉強などというものは指導医の試験が最後と思っていたの
に、またもたっぶりすることになってしまいました。
初めからUSMLEを受けていればもっと話は早かったはずですが、
まあとりあえず1段階終わったという感じです。年末にPGY-1の
Transitional year residencyとその後の麻酔科レジデントの
ための面接にピッツバ一グに行って来ました。現在その結果
待ちの状態です。
面接についてまた機会がありましたらご報告します。

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