アメリカ臨床研修入門


Residency/Fellowshipインタビューのためのヒント
Kenichi Tanaka, M.D.

D)インタビュ―終了!

インタピューが終わるとほっとします.
ほっとしたのもつかの間、すぐに感謝状 Thank you 1etterを書かねば
なりません. 面接の予定表(itinerary)には、面接をするfacultyの
フルネームが書いてありますので、その先生方にお礼状を出します。
遅くとも、ー週聞以内には送付すべきです.

インタピュー後は、天命を待つのみです.一つのプログラムがだめでも、
挫けず頑張りましょう. 現時点では、麻酔科自体の人気が少しずつ回復
しつつある状態なので、レジデント・フェロウ応募は売り手市場です.
この傾向は、数年後には再ぴ無くなってしまうでしょう.

外国人のレジデントへの応募は、ECFMG試験の難化から、困難になる
傾向が強まるでしょう. j-1 visaからH-1 visa/GreenCardへの変更も
困難になっていきます(以前はヴィザ書き換えが容易であったVA Hospital
などの規模縮小も示唆されている).
採鳳された場合、3週聞ほどの猶予が貰えます. 他のプログラムが第一
志望ならぼ、そこへ電話をして、採用の可能性を問います. 通常、それら
のプログラムは審査を早めて、結果を出してくれます.
二カ所以上の施設に採用され、どのプログラムを選ぶか迷うことが
あります. その場合には、上記の様に、各プログラムのPros & Consを
集めて表にしてみるとよいでしょう(See Example be1ow).

           Pros                     Cons
Program A  Research opportunity    Not much teaching in the 0R
        Good case load           High Crime rate in the city
            Good salary              Cold weather

頭の中で迷っていても、簡条書きにして比較してみると、どの
プログラムが自分に一番適しているかがわかることがよくあります。
この方法は、ピジネスの世界でもよく使われています(キングスレイ・
ウォ―ド著、城山三郎訳、「ビジネスマンの父から息子への手紙」
の中にもあった記憶がある)。私は、フェローの分野を選ぷ時にも、
この方法でCardiac, 0bstetric, Painに関して検討しました.

アメリカでレジデントをしようかどうか、迷っている先生方も、
臨床研修に関しての表を作成してみると良いでしょう.

契約書にサインをしたら、新天地に夢を馳せながら、残りの
レジデンシーの日々を楽しむのです.

以上、参考までに書きましたが、各プログラムの最新情報はご自分
でお確かめになって下さい.

参考文献に続く
 


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