アメリカ臨床研修入門


内科研修ガイド各論
Hitoshi Tomizawa, M.D.

インターンの評価

さてここまで述べてくれば、内科の研修医の大体の生活が分
かっていただけたものと思う。
最後に残っているのは、イン夕ーンの評価である。これは、
毎月各ローテ―ト終了後に所定の用紙に乗っ取り、レジデント
やアテンディングがインターンを評価するのである。
評価内容としては、医学的知識から、診察の仕方、べッドサイド
マナー、プレゼンテーシヨンの仕方それにリーダ一シップに至る
までこと細かく評価される。
同時にインタ一ンもレジデントやアテンディングを似たように
評価する。こういうところがいかにもアメリカらしく、公平と
平等の精神に乗っ取ったやり方である。

インターンの評価があまりに悪いとチーフレジデントから呼び
出しを受け、事情を聞かれる。
これが度重なると2年次に進級できずクビとなる。
そう、研修医は、大リーグのように、ー年単位で契約を更新
していく。もし契約更新の時に余り評価が悪いと、本当に病院で
働けなくなってしまうのである。こういうインターンは毎年2ー3
人いて、もっとランクの低い病院へと消えていく。
逆に評価が良いと、教授からチーフレジデントにならないかと
お声がかかり、そラでなければ、次のフェローシップに応募する
時に、強カな推薦状を書いてもらえることとなる。

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