Culture Shock
カルチャーショック
Hisashi Tomie, M.D. 



Examples

実例1:私の高校の同期の友人(女性)、十年前にUCLA-MBAを取得後、
ずっとニューヨークの企業に務めておりましたが、グリーンカード申請の
ため、二年前に一時、日本に帰国することになりました。東京にある関連
会社で働くことになりました。本人は日本語も話しますし、何の問題もない
ように感じておりました。しかし、2ー3カ月経ってどうも何かがおかしい
のに気が付き始めました。最初は、職場のみんなから歓迎されたはずなのに、
いつの間にか仲間はずれにされていたのでした。周囲からは問題児とみな
されていたのです。
日本はいろんな意味で、女性にとってはまだまだすみずらい社会だと嘆いて
いるようです。近々、アメリカに戻って来るのをるのを楽しみにしている、
とのことです。

実例2:ある先生は、アメリカの有名な病院でレジデント終了後専門医の
資格を取得し、東京のある大学病院によいポジションで迎えいられましたが、
二ヶ月経って、非常な葛藤を感じ、半年後には早くもアメリカの病院に職を
見つけることを決意されました。自分の活躍する場が見つけられなかった
ようです。
 
この他にもいろいろな例がありますが、留学した後、帰国してうまく行った
話はあまり耳にしません。日本の社会に受け皿がないのでしょうか。
出る杭は打たれる」なのでしょうか。それとも、帰国した方に間題がある
のてしょうか。
ケース・バイ・ケースだと思いまが、ここで留学によく伴うカルチャー
ショックの問題を考えたいと思います。

Click here for 海外留学から帰国までの適応サイクルを模式グラフ
 
The Adjustment Cycles

1. Honeymoon: いろんな発見をして興奮する時期

2. Initial Culture Shock: 言葉、食事、習憤、天気なの違いが、カルチャーショックを生む

3. Superficial Adjustment: 基木的な言語、会話かでき、"Survival Skills"を学び、現地での生活
に慣れる
 
4.Values Shock: より複雑な生活、仕事のため白分の存在を見失ってしまう"不眠、疲労、
孤独感、泣く、酒にひたったり、うつ病に陥る。他国の文化、言葉に批判的になる

5. Compensation / Reintegration: 適応の段階だか、適応できない場合は日本への帰国を
決意するに至る

6. Autonomy / Independence:自信がつき、リラックスできる。違いを容易に受け入れ、
初期の批判的態度が薄れる

7.  Pre-entry Anxiety: 帰国の時期が近ずくにつれ、うまく適応できるかどうか不安が募る

8. Return "Home": 帰国直前、家族や友人に会える楽しみに浸る,体験談を共有したいと思う

9. Re-entry Shock: 期待がはずれ、誰も自分の体験を価値ある物として認めてくれないの
に気付く。邪魔者扱いされる。

これは、人により様々な形が当然あるでしょうが、一つの参考になるかもしれません。
私も思い当たるところがあります。今後、留学を考えておられる先生または、帰国を
考えている先生の参考になれば、幸いです。

Please check Reverse Culture Shock, too.  


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